カワサキ『スーパーシェルパ2002年式』について
以前乗っていたバイクはスズキTS200Rでした。
2stでしたので、加速は良く、最高速も140KM/hは余裕でした。
ブレーキもハンドリングも申し分のない完成されていたものでした。
学生時代にハスラー50で信州、中国、九州地方をキャンプツーリング
していたので、その上位機種であるTS200Rはとても気に入っていました。
がしかし、騒音と白煙に悩まされ、2stゆえにエンジンオイルを必要としたため、
ちょい乗りやツーリングには向いていませんでした。
そんなわけで、次第に乗らなくなり、ついにはカミさんに売却させられてしまいました。
それから3年間バイクから離れていたのですが、やはりバイクの面白さや自由感が
忘れられず、再度購入を決めました。
でも、なにを買おうか。雑誌の国産車アルバムを見ても、いまでは各社とも
製造しているバイクが極端に少なくなっていて驚きました。2stは廃止され、
ロードタイプはクラシカルになり、オフロードも選択肢が各社に1、2台しかない。
そんな中でひときわ目を引いたのが、『スーパーシェルパ』でした。
もう本格的なオフロードはやらない。車高が高いと気軽に乗れない。キックのみは絶対イヤだ。
と、思い、軽くて、小さくて、でも馬力はあったほうがよい。となるとそれはもう『シェルパ』しかない。
色は「赤」だな。
まだ赤いバイクは乗ったことが無いし。
バイク屋は、近所がいいな。歩いていけるところの方が何かと都合がいいし。
何台か売買したことのある「レッドバロン鎌ヶ谷店」に見積もりに行きました。
しかし、時期が悪かったようで新車の赤はもうどこにも在庫が無いということでした。(2002/01現在)
カワサキのHPで02年の発表がされていましたが、01の赤の方が気に入ってました。
でも、無い物はない。わざわざ遠い地方まで買い付けには行きたくないし、現実的ではない。
初物ということで多少高くなっても仕方が無い。
02年白シェルパで契約しました。
カタログもなし。前年式の実車もなし。雑誌の小さな写真と販売店用の案内用チラシの写真、
あとは
『しぇるぱネットワーク』
のコンテンツから想像して決定しました。
大正解でした。
いいところ
1.車体が小さいので乗りこなせる。
2.馬力があるので速い。
3.DOHC、ツインカムだ。
4.振動が少ない。
5.シートが固めで幅広だからお尻が痛くなりにくい。
6.シートの色がグレーでおしゃれだ。
7.排気音が静かでかわいい。
8.白いバイクは美しい。
9.黒いホイールは精悍だ。
10.デジタルメーターは見やすく便利だ。
11.サイレンサーは金色だ。真鍮のように磨き甲斐がある。
12.リアスイングアームもなんとなく金色だ。
13.ならし運転中の燃費33Km/L。
追記
慣らし終了(1000km!)後、通常走行にて。
14.最高速125km。(まだ行けそう)トップスピードでもエンジンが壊れそうとか、悲鳴を上げている感じは無い。
15.最低燃費24.8km/L。ツーリングでの平均燃費29km/L。
16.最高速付近での振動レベルは極めて低く、しびれてくることはない。
17.クラッチは、軽く操作性が良い。疲れるということは皆無。2フィンガーOK!
18.信号スタートでは、余裕で車をリード出来る。
いまいちなところ
1.ブレーキがあまい。
2.ミラーの位置が悪く、後方視界が狭い。
3.トリップメーターのゼロクリアがなかなか出来ない。
マニュアルでは、2秒間押すとあるが、きっちり2秒じゃないとクリア出来ない?
また、クリック感が乏しくグローブをしていると押した感じがしない。
4.シートのウレタンがヘタって来るころ、ブレーキングのたびに尻がズレ落ちる。
5.コールドスタートでエンジンの暖機が約5分程度必要。エンジンの掛かりに、PRIで10秒待機という儀式が必要。
追記
慣らし終了(1000km)後、通常走行にて。
・ブレーキは、当りが出てきたのか?思いどうりに停車できる。十分である。
・ミラーは、社外品に交換した。フレキシブルなタイプ。
(ログ・2002/04/07付け参照)
こまったところ
1.急ブレーキでエンストする。
対応
・アイドリング回転数を気持ち高めにしました。
・点火プラグを『デンソー・イリジウムプラグ』(IU27)に変更しました。
結果:改善されました。
[後記]その後IU27で問題ないのですが、レッドバロンの技術の方から
、「24の方が無難です。」と言われました。
冬季の始動が困難になるとのことです。
2.エンジンの塗装が良く剥げる。エンジンの底がベッリッとハゲた。
しかし、総合的に見ても満足度は非常に高い。
(2002年02月09日納車)(2006/11追記)
ならし終了後の感想
・高速走行でも手足が痺れることは皆無。回せばその分前に出る。低速はとことん粘り、ヒルクライムも上手にこなす。
静かで心地良いフィールの排気音。美しいグラフィックス。思いどうりのライディングを可能とする。
価値ある1台である。
2003年02月 1年経過後の感想
サンデーライダーで、一年間に7,000km以上走行したバイクは過去にあっただろうか・・・。ない。
乗っても乗っても飽きない。乗るほどに乗りたくなる。気軽に乗れるし、気負っても乗れる。
よく問題視されるエンジンヘッド部からのオイル漏れもないし、機関的にも全く問題ない。
(2003年式スーパーシェルパは、2002年式モデルが継続して販売されるそうです。)
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