5月26日(日)
カロリーメイト(チョコ味)とコーヒーで簡単に朝食をすませ、撤収。
テント設営+道具展開時間が30分、撤収は60分。仕舞う方が時間がかかります。
朝の澄んだ冷たい空気の南淡路の田舎道をゆっくり、ゆっくりと景色に溶け込むように進みます。
もったいなくてスピードが出せません。
「(この旅の瞬間瞬間は、きっとあとですごい思い出になるんだろうな〜)」
『道の駅うずしお』から見た(淡路島)鳴門海峡大橋の様子
第一印象:「(オースゲー)」
今回の旅のルートは、四国にかかる橋3本の制覇です。
その1本目が昨日今日渡った『神戸淡路鳴門道』。高速道路で、ETC割引が大変有利に利きます。
上が道路、下が鉄道と橋が2段構造になっています。東京のベイブリッジを同じですね。
橋脚の根元の様子
幼少のころ、防波堤釣りをしていて海に落ちて死にかけたことがある私は、
『大量の水恐怖症』です。(人工物)と(大量の水)のコラボを見ると
足がすくみ、胸が苦しくなります。今この写真を見てるだけでも同現象が再現できます。
長い階段の上り下りでヘトヘトになってベンチに座って休んでいると、
年配ライダーが声をかけてきました。
年配「こんちわー。どう?この下?」
私「こんにちわ。下から見る橋もまあまあですかね」
年配「行く価値ある?」
私「正直言っていいですか?無いです」
大袈裟にズッコケながらも階段を下っていく年配ライダーの姿を、私は見逃しませんでした。
大切なことです。自分で確認するってことは。
先を急ぎます。
今日の課題は、1番札所で遍路グッズの購入と御朱印をもらうことです。
遍路グッズの種類は自宅で調査済みですが、値段が明記されてません。
時価なのかも知れないので現地調査の上購入します。
何事も形から入る私は、四国ツーリングで遍路グッズをまとい、バイクで疾走する絵を想像していました。
一番札所『霊山寺』
日曜日のこの日は、観光バスに揺られてきた遍路たちで大混雑でした。
手水、参拝に大行列です。情緒も静けさも落ち着きもありません。
遍路ツアーの人混みに混じって参拝を済ませ、御朱印をもらいに行きました。
御朱印は3人体制で対応していて、こちらは列がなくスムーズでした。
3人の中で一番左のイササカ先生のようなご老体に、御朱印帳を開いて手渡します。
(御朱印帳は、書き記してもらいたいページを開いて手渡すのが礼儀です)
私「お願いします。」
イササカ「はいはい。300円ね〜」
私「(うーん。軽いな〜)」
書き終わって、
私「これってなんて書いてあるんですか?」
イササカ「意味なんてないよ。寺のマークみたいなもんだよ」
私「え?…意味がない?」
イササカ「ウーン。霊山寺って書いてあるんだけど…」
左が『一番札所霊山寺』の御朱印
御朱印に記したものに意味が無いと聞いて、ちょっとガッカリして、
お遍路グッズを見に行きました。
白装束(半そで・長袖)、首にかけるヤツ、杖、笠、肩掛け袋などなど一式ありました。
一番欲しかった『首にかけるヤツ』を見てみると2,500円。結構イイ値段します。
形から入る派の私は想像しました。
『首にかけるヤツ』は、結構長くてライディング中に風で煽られそう。
『首にかけるヤツ』は、邪魔かもしれない。
『首にかけるヤツ』は、バイクウエアに合わなさそうだ。
と、考えて『首にかけるヤツ』の購入は中止しました。
『首にかけるヤツ』(輪袈裟)
で、これを購入しました。
『干支別数珠』(1,000円)
普段アクセサリー類は全く身に着けたことはなく、慣れないながらも
旅の安全を祈念して購入。赤い大きな玉の中に干支別の守護神が入っているそうです。
しかし3日後、どこかで紛失してしまいました。
四国八十八ヶ所霊場の巡礼は、徒歩で1周が1,400キロあります。
1周するだけでも大変なことですが、これを10周単位に色が異なるお札がもらえます。
100周で金色のお札と袈裟を手に入れる資格が出来るという話です。
つまり厳密に言えば、経験値により色指定があり、好きな色は選べないということになります。
100周って、普通の暮らしをしていては寿命のうちに達成できないでしょう。
宗教は、ホント単位が極端です。
再び海岸線を南下します。
四国の海岸線も、きれいな海と奇岩が多くみられます。
『鹿岡の夫婦岩』
海岸線を室戸岬方向に南下していくとしめ縄を張った巨石が目につきました。
トイレも駐車場もなく、ガードレールで人も入りにくい場所に、整備された入口があります。
『室戸岬』到達
きれいに整備された走りやすい海岸線道路を進み、訳なく到着。
『室戸岬』は断崖ではなく遊歩道がある砂浜岩場でした。
道を挟んで展望台(無料)があります。
『室戸岬』到達
室戸岬の山の中を進むと、『24番札所 最御崎寺』がありました。
夕方迫る中でしたので明朝寄ろうと、キャンプ場を目指します。
『室戸岬夕陽ケ丘キャンプ場』(\1,080)
山間芝生サイト。有料コインシャワーあり。
トイレ、洗面所きれい。ただし飲料NG
自販機無し。Wifiなし。AUOK。
キャンプ場入口手前に、国民宿舎(廃墟)入口があり、フェンスで通行止めにもかかわらず、
「キャンプ場の受け付けは国民宿舎で」とあります。
ちょっと気味が悪いです。
無視して進むとキャンプ場があって、先客1名が大型オフロードバイク、アフリカツインでした。
北陸ナンバーの彼は、親父のバイクを借りて四国に来たと言ってました。
180cmを超える身長にアフリカツインも小さく見えます。
3つのトランクを上手に使い分け、見事なツアラーでした。
『室戸岬夕陽ケ丘キャンプ場』は、芝生サイトで良いのですが、バイクの乗り入れが出来ません。
横の方にオートキャンプサイト(乗り入れ可)がありますが、別料金。
荷物が重いので、舗装路に一番近い端っこのサイトに設営しました。
日暮れ時刻の7時30分。
昨夜の残りの薪で焚火しながらアフリカツインの彼と話すタイミングをみていました。
レトルトのご飯と中華丼で早々に夕食を終え、後片付けをしながら
となりの様子を伺うと、「じゅーじゅー」やってます。焼肉かなぁ〜などと思っていたら、
なんと8時に消灯してしまいました。
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