5月20日(月)
昨夜の猫騒動も無事に済み、早朝4時に目が覚めました。
AnkerのBTステレオスピーカーで音楽をBGMにインスタントコーヒーで夜があけるのを待ちます。
ラジオを聞くとどうも天候が荒れそうです。
この後、大雨注意報と言っています。
以下ひとりごと。
「(なるほど、雨も降るよな。今日はキャンプやめとこう)」
「(伊勢神宮行って、那智大社行って、その近所でいいか)」
「(うん、いいんじゃない?それで宿取るの?)」
「(そうねぇ。楽天トラベルでいいんじゃね?)」
「(OK!そうしよ)」
と、スマホで検索すると、那智を少し過ぎたところに
『バイク駐車可』とメモがある安宿が価格順のトップに検索されました。
気まぐれソロライダーにとってホントに便利になりました。
建物内に有料温水シャワー完備。
3分300円也
カロリーメイト(フルーツ味)とコーヒーで朝食完了。
雲行きがだんだん怪しくなり、撤収にかかります。
撤収が完了して、さあ行こうとしたとき、ポツリポツリ降り始めました。
仕方なく買ったばかりの『RSタイチレインバスター安い方』を着込み、
伊勢神宮を目指します。
月曜の朝、伊勢市内に入る前から渋滞が始まってます。
本当は、伊勢神宮内宮を目指していましたが、渋滞が嫌で外宮に変更。
内宮は以前出張で参拝したことがあるので、参拝していない外宮に行けばコンプリート。
外宮駐車場で雨足が弱まり、チャンスと思って足早に参拝。
深刻な病気になった友人のことを思いながら、伊勢神宮はお願いする神社ではないことを
思い出して、日頃の感謝を小声で言いました。
雨の平日。参拝客もまばらな外宮
伊勢神宮外宮で御朱印帳(\1,000)を購入して、おしるし(\300)を頂戴しました。
御朱印は全国一律300円だそうです。
今回の旅の目的の一つがこの御朱印集めです。
たくさん集めて自分が死んだときに一緒に燃やしてもらうと極楽に優待されるらしいです。
ここから少し山間を走ることになりますが、雨足が強まり寒さも厳しくなりました。
海沿いの道は雨が強く降り、山側は寒いの繰り返し。
コンビニもなく、途中の道の駅で暖をとろうと寄ると、なんと無人。
しかも自販機が全部「冷たい」
無情にも無人の道の駅(土砂降り中)
途中で数台のツーリング中と思われるバイクとすれ違うも、ヤエーなし。
不思議そうにコチラを凝視する始末に空振りの左手がいと虚し。
紀伊半島の世界遺産の一つ、『鬼ヶ城』に寄り道。
世界にアピール出来るほどの代物かどうか確認に行きました。
『鬼ヶ城』入口。奥の断崖が鬼の横顔
道はまだ先がありますが高波のため通行止め
確かに世界遺産になるなと実感できました。
波が穏やかであれば岬を一周出来る遊歩道がありますが、険しそうです。
途中もう1件の世界遺産。こちらはそれほどでもなく
夕方も迫る中、那智の滝に到着。
『那智の滝』
ここまで結構な石段の階段を上り下りし15分くらい歩きます。
写真正面の鳥居までは無料。その先に有料の参道があるが、那智大社で参拝したかったのでパス。
この時点で午後4時。那智大社はバイクですぐそこですが、神社の営業時間が不明なため急ぎます。
下りも上りも大変な石段
バイクのウエアでこの石段はヘビーです。上から下まで汗かきます。
駐車場にもどり、準備をしていると駐車場の係が声をかけてきました。
係「すごい荷物だね。今晩キャンプするの?」
私「さすがにこの天気なんで宿取ろうかと思ってます」
係「そうだね、荒れるらしいから。宿は決めてるの?」
私「いえまだ、いいとこありますか?」
係「ちょっとまってて」
・・・
係「これ。電話番号、メモしたから。この2件がおすすめ」
私「あ、これはありがとうございます」
チラシの裏にメモされた宿名を見ると、今朝『バイク駐車可』とスマホで見た宿でした。
「(ふむふむ。おすすめなのね。OK正解)」
今朝の時点ですでにスマホで予約済みのその宿が、地元のひとから推薦されたことで期待できそうです。
そんなやり取りで、あっという間に時間が経過してしまい、那智大社に急ぎます。
急ぐといっても狭くくねった急坂の山道、スピードは出せません。
『那智大社』
『那智大社』到着。バイクを駐車場の端に止め、ヘルメットを脱いでると、
ポロシャツにジーパンのハゲた貫禄十分なおっさんが近寄ってきました。
観光客でバイク好きのおっさんかな?と身構えていると。
おっさん「あー私はココの者だけどね。ココはバイク進入禁止なんだよ。
ほかの人に見られる前に下ってくれるか?」
私「ハハァー。失礼しましたあー」
お坊さんも私服になると全く見分けがつきません。
急いでリスタートするフリをして隙を見て写真だけ撮りました。
『那智大社』から『那智の滝』のながめ
よく写真で見る光景は、那智大社からの眺めだったのです。
急いで下ると確かに超がつく急坂とヘアピンの連続で、下の無人のゲートに
『バイク、マイクロバス』進入禁止と手書きの看板が小さくありました。
急いでいたので見落としました。
結局、那智では参拝も御朱印も頂けませんでした。
那智大社から予約した宿まで約15km。日暮れまでには間に合いそうです。
途中のコンビニで夕食のコンビニ弁当と麦茶とタバコを購入。
「麦茶」は他のお茶と違ってどこのコンビニでも安くて増量600ccで売っていますし、
ミネラルが豊富で熱中症に良いとどこかの医者が言っていましたので、暑い時期のツーリングではいつも私はコレです。
『小さな宿 ニーチェ』
外観は例のスマホ予約サイトで確認済みでしたのですぐに分かりました。
自宅を改装して宿泊者を受け入れるB&B形式の北海道でいえばトホ宿です。
ここがこれで、内部に入って外観とまるで違う凝ったつくりで驚きました。
1階がバーで2階が宿泊施設です。内装はすべて「オールド・アメリカン・スタイル」をモチーフにした様相です。
『小さな宿 ニーチェ』内観
宿主の自宅は別棟になっていて、もともとは自動車修理工場だった建物を購入して
ご主人ひとりで改築改装したモノでした。
そのセンスの良さと器用さに感銘を受けました。
1階のバーラウンジに古めかしいバイクが2台ありました。
聞くとカワサキのバルカンとエストレアをレストアして、
わざと古めかしくしている実際に走行できる現役のバイクたちでした。
■メモ:
『小さな宿 ニーチェ』
・那智勝浦を少し南下した太地町の国道R42沿いに位置するB&B
・清潔、きれい、居心地良し
・1泊朝食付\3,700
・コーヒー紅茶フリードリンク。シャワー、炊事場兼食堂兼タバコ部屋あり
・朝食はコンチネンタル
そんなご機嫌な宿に泊まれて良かったと安堵しているうちに、外は暴風雨になっていました。
激しい土砂降りでテレビの天気予報は、不要な外出は避けるようにと言っています。
屋根付きのバイク置き場があって正解でした。
5月19日
5月21日
|