5月29日(水)
午前1時。
「(アレッ?5巻がないゾ!どこだぁ?)」
「(ウワッ!まずい、このままだと読み終わらんぞ)」
雨天とは言え、連泊してまで読みたい漫画がここにある。
しかし、文言と絵をいちいち読み返し、見返しするに時間だけが過ぎてしまう。
第5巻が行方不明。それを飛ばして6巻まで文字通り精読した。
時間がない。つづきはどうするか…Zzz。
● ● ● ●
続きは帰ってから考えよう。
朝食を済ませ、出発の準備をし、始業前点検をするとポジションLEDランプ(青色爆光中華製)左側が
消灯しています。
無くてもよい機能が付いているが故障している場合、どうなんだろ。
故障なんだから整備不良だよな。点数1点か?
まあ、捕まれば旅の余興、途中にRBがあれば交換しよう。
四万十川最下流にある沈下橋(佐田沈下橋)
宿泊した中村から四万十川添いの狭い村道を進むと見えてきました。
昨日ずぶ濡れになって下見したため、分かり難い村道にも簡単にアクセスできました。
橋の途中に退避エリアがあるものの、すれ違えるほどの幅は無く、しかもスリル満点。
対向車は、ファーストインファーストアウトが原則です。
佐田沈下橋から乗合船が
青空であれば四万十ブルーとともに青い橋げたが、鮮やかなんだろうけど、
昨日の大雨で濁り水の四万十川。
今日の課題は、「沈下橋」と「カルスト台地」だ。
川沿いの細い村道をさらに進むと、沈下橋がつぎつぎあります。
念のためもう一本寄ってみました。
勝間沈下橋
沈下橋周辺は遊泳注意
真夏のころに沈下橋から子供が四万十ブルーにダイブしている写真を見たことがありますが、
沈下橋の周囲は遊泳注意でした。
海岸近くは過ごしやすいですが、この辺から標高があがり肌寒くなります。
こわれて通行止めの沈下橋
沈下橋は生活道路のため、ガイドブックに載りきらないくらいかかっています。
中には修理費がままならず、壊れても放置の沈下橋もありました。
山間部、日なたは暑い、日陰はすずしい、トンネルは寒いを繰り返しながら、
標高を稼いで『天狗山高原』。
『天狗山高原』からの眺め
茶色の建物は『カルスト学習館』
『天狗高原 天狗荘』
カルストってなんだっけ?と、ちょうどあった『カルスト学習館』(無料)に寄ると土禁。
バイクブーツを脱ぐ動作が、めんどくさいに傾きパス。
ちょうど昼時なので、レストハウスで昼食にしました。
『天狗高原 天狗荘』は、立派な宿泊施設で、レストランとみやげ店も併設。
平日でも営業中でした。竹野内豊似のイケメンのホールスタッフが、コップの水を持ってきます。
イケメン「いらっしゃませ。バイクですか?」
私「はい、バイクです。いい季節ですカツカレーで」
イケメン「わた…あ。かしこまりました。」
平日で暇そうなイケメンが何か話し相手を求めている様子でしたが、話の腰を折りました。
以下ひとり言。
私「(こんな山頂でコップ一杯の水。高そうだな)」
私「(こんな天気の日に来られるなんて最高だよ)」
私「(あ〜もう、今日はココに泊まるかぁ?きれいだし)」
私「(バンガローもあるってよ)」
私「(いくらすんだよ?え!1万2千円かあ。そりゃそうだな。却下)」
シーンと静まり返る広いレストランの山々が見渡せる大きな窓際を陣取り、風景を眺めていると
山岳ガイドたちが高齢なトレッキング客を引き連れて昼食に入ってきました。
このレストハウスを中心に長短たくさんのトレッキングコースがあって、夜間は星空観測会が実施されています。
きっと怖いくらいの星々が見られることでしょう。
県境が建物の中を通っている。
山の稜線上なのでうなずけるが、行政上では様々な問題があるって京都のM氏が言っていた。
『四国カルスト台地』
牛を放牧している、大小の石灰岩が無数に並ぶ山の稜線を走る。
停まって写真を撮るのも躊躇するほどの強風。
『四国カルスト台地 姫鶴平』
カルストはこの山の稜線だけらしい。ほかの山はカルストになっていない。
見るヒトが見れば貴重な地質学的資料だが、凡人には単なる荒れ地。
北海道の雲海テラスも同じ。モノやコトの貴重さは見る角度が大切だ。
ココから一気に下山。
急に下山すると気圧の変化で耳(内耳)が痛くなりますよね。
そんな時には、『鼻をつまんで鼻をかむ』と内耳の圧が逃げて緩和されます。
高層エレベーターや航空機の着陸時にも応用が利くので試してください。
真夏の日差しの下界に降りてきました。
松山市に近づくと交通量も多く、人も多い。
少し山に入ったところにある『えひめ森林公園キャンプ場』。
『えひめ森林公園キャンプ場』入口
精巧な巨大クワガタとカブトムシとアブラゼミ(奥)のオブジェ
『えひめ森林公園キャンプ場』は、小さな渓谷沿いの林間キャンプ場で、
使用料は無料。持ち込みテントのみならずバンガロー(2棟)も無料と
大変太っ腹な愛媛県立のキャンプ場です。
管理棟に挨拶に行くと、好々爺が迎えてくれました。
私「こんにちわ〜。先ほど電話したかど。で〜す」
好々爺「いらっしゃ〜い。バンガロー掃除しときましたから使ってください」
私「あ、ありがとうございます。お世話になります。」
私「ところで、このカブトムシは力作ですねぇ〜?」
好々爺「それ、自分が創ったんです。この辺の松の木が枯れちゃって、もったいないから」
私「ほぉ〜。松の木ですかー。へぇ〜。センス抜群ですね!」
ひとしきり感心していると、
好々爺「定年退職して時間はあるからコツコツ作って遊んでるんだよ。へへッ」
好々爺「こっちなんかピタゴラスイッチなんだ。ほら」
と言って、木のボールを装置に入れて手動ハンドルを回して実演が始まりました。
私「なるほど〜。素晴らしい、素敵です」
好々爺「コッチなんかは、こうで、アッチなんかア〜なんだ」
と、止まらなくなってきたので、
私「ト、トイレどこでしょう?」
好々爺「ン?アッチ」
と、しらじらしく中断させてバンガローに向かいました。
向かいのもう1棟のバンガローに先客がいるはずですが、留守です。
入口の所に自転車がありましたからサイクリストなんでしょう。
私「(地元のキャンパーかなぁ?)」
私「(どこいってるんだろ?)」
私「(自転車がここにあるってことは、そう遠くには行ってないな)」
私「(さっきの好々爺に聞いときゃ良かった)」
などと自問自答していると日没間際に戻ってきました。
ただ、ダッシュで戻ってきてコッチをチラ見もせず、バタンとドアを閉めてしまいました。
暗くて性別不明、茶髪のショートで少し大柄、赤い短パンに白いTシャツを着ていたこと
だけ約3秒の間に読み取りました。
私「(なんだよ〜挨拶ぐらいしようよ〜)」
それ以降、全く出てきません。私が警戒されているのでしょうか。
ヒーリング音楽(昔の歌謡曲)かけてまったりしていても、ドアは開きません。
私「(バンガローの中で自炊してるんかな〜)」
アマテラスを岩屋から誘き出すかのように、少しスピーカーの音量を上げてみました。
私「(う〜ん。ダメだね)」
■『えひめ森林公園キャンプ場』
・オールフリー(無料)
・車、バイク乗り入れ不可。テントサイトは10か所程度とバンガロー2棟。
・場内は段差階段多数。
・トイレは2か所。キャンプ場奥のトイレは最新式でウォシュレット完備
・水場の水は飲料可
・バンガローは板の間。ハンガー2つ。電灯電源なし
・AUアンテナ1
・愛媛フリーWIFIの感度はあるものの不安定
5月28日
5月30日
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