5月30日(木)
板張りの床が冷えて冷えて夜明け前に目が覚めました。
昨夜、顔を合わすことなく就寝してしまったので、早起きして向こうの出方を探ります。
カロリーメイト(プレーン味)とコーヒーで簡単に朝食を済ませ、
出発の準備をしていると、もう1棟のバンガローからヒトが出てきました。
私「おはようございまッすゥ〜!(笑顔で明るく)」
すると、
女子大生「あっ、おはようございます」
私「(あれっ?外人の女の子だ!しかも日本語の発音バッチリだ)」
私「ゆうべは良く寝られましたか?
どちらからですか?
どれくらいいるのですか?
何歳ですか?日本は好きですか?
これからどこにいくんですか?名前聞いていいですか?
日本語上手ですね?写真撮っていいですか?」
と、矢継ぎ早な質問攻め!まっこと恥ずかしい!
返事を要約すると、
女子大生「私は、オーストリア人で大学を休学して日本に遊びに来ました。
飛行機で福岡に来て、安い折り畳み自転車を買ってやってきました。
これから友達がいる浅草に行ってお神輿を担ぐ予定です」
と、とても流ちょうな日本語で話します。
ヒアリングもスピーキングも日本人と変わりません。
出発前に1時間くらい立ち話をして、ひと通り盛り上がったところで、
東京までの道中の安全と、縁があったら再会しましょうと言って、
旅先名刺とカロリーメイト(チョコ味)を差し入れして別れました。
とてもいい子でした。
● ● ● ●
朝から爽快な気分になって、本日の課題は、
『道後温泉』と、いよいよ『しまなみ海道』です。
『道後温泉 本館・神の湯』(410円)
平日の通勤で賑わう松山市内をバイクで流しながら、道後温泉に到着。
無料駐車場が満杯で、丘の上の有料駐車場に停車。
歩いて朝風呂に行きました。市内はもうすでに暑い。
由緒ある道後温泉、しかも本館。工事中で外で作業が始まっています。
番台に行くと、「改修工事で2階(休憩所)は行けません。」と、
オプションメニューがない事を告げられました。
古めかしくて趣がある脱衣所で服を脱ぎ、大浴場に入ってびっくり。
ぜんぜん新品ですよ、中が。白御影石ぽい石材がピカピカしてます。
「(ウーン…。なんだか歴史をまるっきり感じないゾ)」
「(お湯も無色透明無臭だ。ウーン…。)」
ガッカリして10分で出てきました。
その後、道後温泉駅前の商店街を歩いて、ブランチにしました。
ときたま模造蒸気機関車の『坊っちゃん列車』が駅に停まります。
愛媛県のキャラクター『みきゃん』を買って旅の相棒を追加しました。
『坊っちゃん列車』は他で仕事中
今治の『しまなみ海道』入口付近で、一度四国側から眺めてみようと漁港に行くと、
ありました。『しまなみ海道』が。
第1印象:「ウオオッ!カッコいいッ!!」
『しまなみ海道』遠景
今まで橋見て「カッコいい」は無かったので、この『しまなみ海道』の橋は
特別感をヒシヒシ感じました。
普通の橋は、上が道路、下が鉄道と2層になっているため厚みがあります。
それに対して『しまなみ海道』は、道路だけなので薄いのです。
これがスッとしていて優雅でカッコよく見えるのです。
早速、走ってみます。
▲ドライブカメラ動画(今治北IC―大島南IC間 来島海峡大橋)
『しまなみ海道』は、車は片側1車線相互通行でその一番端が幅広の自転車専用道路になっています。
そのため海が良く見えません。瀬戸内の島々を巡るように蛇行して四国―本州間を結んでいます。
比較的大きめの島にインターチェンジが設けられ、INとOUTが別々に離れているところもあります。
出典:一般社団法人広島県観光連盟
大島南ICでOUT。大島は、高速出入り口が別々なところにあります。
大島の島内、南北に出入り口があります。
大島・亀老山展望台からの眺め
来島海峡大橋
細く急な山道を10kmくらい上がると、亀老山展望台があります。
駐車場、売店、トイレ完備の展望台は、観光バスが行き来しています。
チャリダーも急坂を自転車押しながら上がってきます。
でも、しまなみ海道を斜め上から俯瞰できる場所は、どうやらココだけのようです。
寄ってみる価値はあります。
1日で通り過ぎるのはもったいないので、今日の予定は1つ先の島、大三島のキャンプ場にしました。
大三島・多々羅大橋
(街灯が邪魔)
島内を縦断して、大島北ICで再度しまなみ海道に乗り、大三島ICでOUT。
道の駅『多々羅しまなみ公園』で、多々羅大橋と瀬戸内海の海の美しさに時を忘れます。
今日のキャンプ地、『多々羅キャンプ場』の受付けと支払いは、ここの道の駅で行っています。
私はそうとは知らずにキャンプ場に行って初めて気が付き、出戻って支払いを済ませました。
2キロ程度の距離ですが、疲れた徒歩や自転車での旅人には難義なシステムです。
多々羅キャンプ場
広大な臨海キャンプ場。丘の上にバンガロー数棟、海岸エリアにフリーサイト点在。
管理棟は無人。自販機あり、シャワー無し(夏季のみ可)。テント持込み+バイク=1,300円
広大なフリーサイトをバイクで巡り、景色の良さと便利さを計りかねていると、
年配の管理人がやってきました。
管「こんちわー」
私「こんにちわ。いいところですね〜。しまなみ海道を通ってきましたが、すごく良かったですよ〜。
こう、なんていうか橋がカッコいい!海もきれいだし。素晴らしい、素敵です。」
管「そう。テントは好きなところ張っていいから」
私「はい、ありがとうございます。でも、広くてどこにしようかと悩んでます」
私「荷物が多いので、できればバイク乗り入れしたいんですけど、このサイトは鎖がしてあるからダメですよね?」
管「ああ、そだねー」
私「しっかし、いいところだなぁ〜。他にはないですよ。素晴らしい!素敵だぁ〜!」
と、褒めたたえると、
管「ああ、じゃあ鎖どけちゃろ。バイクで入ってええでぇー(笑」
私「あ、すみません。ほんと助かりますー」
本当はバイク乗り入れ不可のサイトに、乗り入れることが出来ました。
感謝です。
シャワーが夏しか使えないと聞いて、近所の温泉に夕日に向かって徒歩で行きます。
多々羅スポーツ公園・三島の湯
市営の総合スポーツ施設。テニスコートやプール、ジムがある。
温泉で内風呂、露天風呂あり。温泉入浴料500円。
多々羅キャンプ場からゆっくり歩いて20分。
露天風呂から見る多々羅大橋が夕日で赤く染まり、異次元の美しさ。
平日で人もなく、海も静かでこの夕日。この瞬間に感謝しかない。
外のベンチに座って涼んでいると、目の前のテニスコートで中学生くらいの女子軟式テニス部が練習してました。
練習と言っても、はしゃいでいるとしか見えません。
練習が終わって、礼をしてコートから女子たちが出てきました。
女子「こんにちわ〜!!」
私「あ、こんにちわ。お疲れ様〜」
東京ではありえない、あっけらかんと挨拶されました。
私「(あああ〜。素敵だー)」
多々羅大橋
5月29日
5月31日
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