6月1日(土)

とうとう帰り道になってしまいました。
メーター内のオイル交換サインはとっくについてるし、結構なシビアコンディションです。 最初は高速飛ばして四国入りを考えていましたが、のんびり下道で行くことにしました。 せっかくの田舎道、勿体無いですし…。


宍道湖南岸を東に進んだPAにイイ感じの場所がありました。
宍道湖を見渡せる丘の上に東屋があって、キャンプには最高そう。
(キャンプ可かどうかは知らんけど)

宍道湖を過ぎたあたりから山道に入りました。
県道、国道とまっすぐなルートは無く、結構距離があります。

『井倉洞』
山間を進むと大きな看板で『井倉洞すぐソコ!』とあるので寄ってみます。
対岸の絶壁から70mの滝が流れ落ち、崖の中が空洞になっていて入れるらしいです。

入口に係のおばちゃんがいました。

私「こんにちわ〜」
おば「いらっしゃませ。いかがですか?見学して行きません?千円ですけど」
私「千円の価値ありますかあ?」(イヤな客だ)
おば「わたしらはあると思ってます」

私「中はどうなってるんですか?」
おば「中は、大きな空洞で上に伸びてるんです。1200メートル登りますン」
私「へっ?1200って、すぐ終わるんじゃないの?」
おば「はい。入ったら出るまで早くても1時間はかかります」
私「(パスだな)ア〜ソ〜。はははははー」

気温も上がってきて、バイクウエアにブーツじゃダメだと判断。


蝶がたくさん
戻り道でふと見ると、蝶が群れでたくさんいます。
いや、たくさんどころか異常にいます。異常発生しています。

蝶は他の硬い昆虫と違って、バイクで走行していると風圧で舞い上がりバイクやヘルメットに当たりません。
当たらないので汚れはしませんが、異常発生中の道路は蝶だらけです。
道路上の蝶に注意がいって前方不注意状態です。危ないです。

蝶吹雪のなか、コンビニのお姉さんに聞いてみました。

私「表が蝶ですごいんですけど、なんですかアレ?」
姉「蝶というより蛾ですね」
私「なんかあるんですか?」
姉「わかりませんけど、すごくて家じゃあ窓開けられないです」

結局何だか分からずじまいでしたが、今年だけの現象らしいです。

四国へ再上陸するみちは四国に3本かかる橋の一つ『児島坂出ルート』を通ります。 このルートを通れば、3本コンプリートです。
今の時間は、午後3時。余裕で通過できますが、今晩のキャンプ場が決まりません。

「シリ」に尋ねると、明後日の方向のキャンプ場しか教えてくれません。
近所のキャンプ場をネットで調べて電話してみると、「1週間前に予約してください」とか 旅人につれない返事。


虎口池野営場(無料)

ツーリングマップルで見つけた野営場に、児島から20キロ以上走って到着。
管理人は不在ながら、オートキャンプを楽しむ家族が2組、ソロライダーが他に3人いました。

先客のファミリーに挨拶に行くと、若奥さんが会釈してきました。
私「こんにちわ〜」
奥さん「こんにちわ〜」

私「ここの管理人さんはどこでしょう?」
奥さん「さあ。私たちも初めてなんですけど。だれもいないみたい」
私「あーそーですか。じゃあいいですかね?勝手にやって」
旦那「大丈夫ですよ。きっと」

その後、キャイーンの天野君似のソロライダーに声をかけると、気さくな関西訛りで話してきました。
年季の入ったハーレーで、明日のマスツーリングの前入りにキャンプという事でしたが、 Tシャツの袖からはみ出す極彩色の入れ墨を私は見逃しませんでした。
ひきつった笑顔で話は続けますが、少しずつ間合いを開けました。

◆虎口池野営場
・道路から細道を下った、その名の通り山間の池のほとりに展開しています。
・すべてフリーサイトで乗り入れOK。
・テントが張れるように小さな台があります。
・トイレは旧式。和式。夜間の電灯はない。
・水道の水は飲料不可。
・すぐそばの池には行けない
・AU電波1本、ほぼ圏外








5月31日 6月2日