スーパーシェルパ速報
GPS ReportU

『Garmin eTrex Legend 日本版』

― 2002/11/10 ―

gps1


9月にレンタルして参考にした『eTrex Legend (イートレックス レジェンド)』 の日本版を手に入れました。
早速取りつけ、英語版との違いを見るためにミニツーリングに行って来ましたのでご紹介します。
【特徴】
・メニューをはじめ全ての操作が日本語表示です。
・20万分の1の日本全国地図を搭載しています。
・2万5千分の1の地域別詳細日本地図がオプションで搭載可能です。
 (『1/25000 南関東詳細地図』がプリインストール)
・検索対象が日本国内向けになっています。
・豊富なオプションと対応ソフトがあります。(=「GPSの定番」)
【構成】
[GPS本体]Garmin eTrex Legend 日本版
・日本語マニュアル・簡易日本語マニュアル・PC接続ケーブル(RS-232C,D-sub9pin) ・ネックストラップ(黒)
(おまけで単3電池2本&Garminネーム入り4色ボールペン)
[マウント]eTrex用RAMマウント(Uボルト)
・U字金具・台座・アーム・ブラケット・クリップ・ボルト類
gps2 【取り付け1】
レンタルした時に使用したハンドル・バーマウントは剛性に問題ありと見て、 『eTrex用RAMマウント(Uボルト)』を使ってみることにしました。 こちらはかなり頑丈に出来ています。これならオフロードでも大丈夫でしょう。
ベース部分をハンドルに取り付けたところです。 このボール部が関節の役割をして無段階に調節できます。 この取り付けナットは11mmでした。(もしくはインチサイズかも)
また、付属のU字金具は少し大きめだったので、ハンドルバーにゴム板を巻きつけ調整しました。
gps3 【取り付け2】
(中)GPS本体をすっぽり覆う形でホールドするブラケット。
(左)ハンドルに取り付けたベース部のボールと、ブラケットのボールをこのアームで挟み込んでジョイントします。 ボール部分で接続するため無段階に調整が可能です。


(『RAM』は、アメリカでPCなどの精密機器のマウントを製作している会社です。)
gps4 【取り付け3】
アームに付いている調整用ネジは、大型で扱いやすいです。
見やすい角度に容易に調整できます。
gps5 【取り付け4】
長いストラップの先に付属のプラスチック製クリップを付け、落下防止にします。
GPS本体を装着する時は、ブラケットの先端を押し広げて装着するようです。 広げる時割れそうな気がするが良いのかな。
【装着状態】
ブラケットの左右共にボタン操作のための切り欠きがあります。
包み込むようにホールドします。
gps6
[左サイド]拡大/縮小/検索ボタン
落下防止クリップ着脱用のリングをつけました。
gps7
[右サイド]メニュー(Esc)/電源(バックライト)ボタン
ストラップは長すぎるので携帯電話用の物に交換します。
gps8 【感想】
ブラケットは、eTrex専用のためちょうど操作ボタンのところに切り欠きがあり、装着したまま全てのボタンは問題無く操作できる。
操作はほとんど英語版と同じ。
グローブしたままでも操作ボタンが押せる。
1/25,000の詳細地図がサービスインストールされている。かなり詳細に表示できる。
1/200,000地図も十二分な物である。
「日本語」機能:漢字が扱える。単漢変換だが必要十分な性能だと思う。 50音鍵盤が表示され、スティックで選択し、縮小ボタンで漢字変換する。
「検索」機能:英語版では全く意味の無い機能であったが、この日本語版はかなり使えそうである。市町村、駅、交差点まで収録されている。しかし、検索するのに日本語変換せねばならないため、文字を入力するのに非常に手間がかかる。1文字入力するごとにその候補が順に表示されればよいと思うが、残念ながらすべての文字を入力する必要がある。しかもそれが収録されていない場合も当然ある。
ただし、あらかじめ収録されているものがあるので、それから丹念に探すことも可能である。
「コンピュータ」機能:目的方位、進行方位、コース、オフコース距離、コース、目的地、コース方位、到着時刻、到着予想時刻、到着所要時間、高度、最終目的地、最終目的地距離、最終目的地、最終目的地所要時間、移動平均速度、最高速度、日の出時刻、日の入り時刻などの内8項目を選択し表示できる。
メニュー全てが日本語になり、マニュアルを見なくても操作が可能。
防水能力はIPX7で少しの雨なら平気のようだ。 ( IPX7[保護等級7] :器具を深さ0.15〜1mの水中に30分間没する。)
肝心のGPSの性能は、英語版の物と変わらず大変良い。 GPS感度、応答速度、操作性、小型軽量など満足できるレベルです。 地図に対してもしっかりトレースします。 県道や広域農道(舗装された畦道)も地図に載っていて、しかもマッピングします。 埼玉県までは1/25000地図エリアだが、実際の山中の林道が表示されるか今後ツーリングに行って確かめたいと思う。

起動時間(レディ状態になるまで)は、英語版とほとんど変わらず遅い。(約3分)
電池の消耗が、英語版と比べていくらか早い気がする。
軌跡ログポイントが2,000ポイント保存可能だが、およそ300kmのツーリングで一杯になってしまい、 上書きされてしまう。
ファームウエアのバージョンアップで軌跡ログが10,000ポイント記録可能になり、長距離ツーリングでも十分な記録が残せるようになりました。ダウンロードも簡単。おまけに電卓機能と、オープニング画面のカスタマイズが可能になりました。
本体の操作性は大変わかりやすい物なので、 20万分の1地図さえあれば、あえて日本語化しなくてもよい、と思う。

【購入動機】

最近は
   地図見て覚えたつもりでも
          3km走ると忘れちゃう.....から。

gps9
2002/11/10 手賀沼近辺の畦道
自宅から30分も走るとこのような田舎道があります。
『カシミール3D』との連携
さっそくアマゾン.コムから『カシミール3D』(\1,900)を取り寄せてみました。
1/20万のほかに、1/5万地図が付録にあり、通常の地図に無い林道が発見できたりとかなりお得な物になっています。また、プログラム本体もかなり機能が充実していて、一朝一夕には使いこなせそうにありません。近いうちに日帰りツーリングに行って、GPSのログを取って来てから再度アップしたいと思います。

【テスト】
11月17日(日)
とりあえずテストで、自宅と会社間のトラックを『カシミール3D』にアップロードしてみました。
新しいバージョン(Ver7.51)が発表されていたので、まずインストールします。 このバージョンから日本語対応のeTrexにも対応しているようです。 GPS付属のシリアルケーブルをつなぎ、『カシミール3D』側からダウンロード。 あっという間に終了しました。簡単簡単。しかも地図にしっかり確実にトレースします。 途中のコンビニにネックウォーマーを買いに寄り道したところまで表示していました。 eTrex側の操作は一切ありませんでした。ケーブルを繋げて電源を入れただけです。


『カシミール3D』付属の5万地形図にトレースしてみました。 かなり正確です。

「墨田区亀戸付近蔵前橋通り」


2003年1月2日(木)

2003年初ツーリングで千葉県銚子市にある屏風ヶ浦に出かけてきました。
GPSにポイント登録し、方向を確認しつつバイクを走らせます。 途中で気になる小道があれば、どんどん入っていくことが可能になりました。 搭載されている地図の方がツーリングマップルよりよく見ます。それだけ詳細に 表示されています。 また、現在地点の確認も、GPSで近隣の地名を見て、マップルと照らし合わせる ことにより素早く知ることが出来ます。抜けられるかどうかわからない道でも 進行方向であれば入っていくことも躊躇しなくなりました。国道より県道、県道より 村道のほうがその土地をよく見ることができます。
冬季は、低温のため電池のもちがかなり悪くなりました。半日で単三アルカリ乾電池が なくなりました。なくなるときは、急に電源が落ちるのではなく、警告表示があらかじめ 表示されます。余裕を持って電池交換が出来ます。
夜間の視認性はまずまずです。が、バックライトの常時点灯は電池を激しく消耗させます。 バイクのバッテリーに直結させようと思います。
2003/01/25(土)
GPSの夜間バックライト常時点灯対策に、シガーライターソケットを増設して 電源の供給をバッテリーから行える様にしてみました。
Garmin純正のカーアダプターのおよそ半額のシェアコネクタを使ってみます。 通電中に点灯するLEDランプがついています。ケーブル長は45cmから1m20cmまで伸縮可能でカール状のケーブルです。電源のオンオフが可能なようにラインの途中に防滴型トグルスイッチを設けました。 イスキャップ28mmの使い道は、ソケット未使用時にキャップとして使います。

Garmin eTrex Legend カーアダプターePlug(ePC4) \2900
線付ソケット(メス) カーアダプタ接続用
電源取り出しコード バッテリー直結用
トグルスイッチ 通電のオンオフ用
スイッチパネル スイッチ取り付け台
コルゲートチューブ(7mmX1.5m) 配線の保護用
イスキャップ(28mm) ソケット未使用時の防滴用

Garmin eTrex Legend カーアダプターePlug(ePC4)
gps-c
差込口にはガイドがあり、
振動で抜け落ちる心配はありません。
gps-A
トグルスイッチオンでアダプタのLEDランプが点灯し、
通電が確認できます。
gps-b
未使用時には、キャップをし防水します。
このキャップは、椅子の脚用です。

2003/5/11(日)
GARMIN Map Source 日本詳細地図の使い心地
Legend Jには、16MBのユーザーメモリが用意されています。 この領域に、詳細地図の任意のブロックをダウンロードできます。
このブロックは、全国を不均等に分割してあります。情報量が多い地域、例えば東京などは ブロックの大きさ(地図のエリア)が小さく、逆に情報量の少ない地域は大きめのブロックになります。

今回、全国オフで通ると思われるコースを選択してみたところ16MBをオーバーしてしまいました。 結局、周辺の地域を省いて16MB未満にしました。ブロックを選択するたびにファイルの容量が 自動計算されます。この16MB、ダウンロードする時間が35分ぐらいかかります。 手順はまず、GPSに入っている詳細地図をすべて初期化してからダウンロードされます。 画面のピンクのエリアで6.16MBです。 ちなみにツーリングマップル関東甲信越版と同等なエリアは20MBになります。
GPS本体でダウンロードした地域を確認するには、関東全域とか東海地域とか大きく拡大 するとそのエリアにブロックのマスが表示されます。

2003/7/28(月)
GARMIN 日本版ファームウエア3.02 にバージョンアップ
このバージョンにアップグレードするだけで、軌跡ログポイントを最大10,000ポイントまで保存できるようになりました。 今回のキャンプツーリング(千葉県−日光−谷川岳−赤城山−千葉県)1泊2日をログ取りして見ました。合計5,592ポイントでした。 このペースなら、3日までなら余裕でしょう。

http://homepage3.nifty.com/kl250-h6/