GPS Report I

『Garmin eTrex Legend 英語版』

― 2002/9/18 ―


車で使用しているカーナビに慣れてしまい、すっかり方向音痴になってしまいました。
シェルパ購入時から、GPSに興味を持ち始め、各社のHPを覗いていました。でも、HPだけではピンとこないし、かといって見切り発車で購入するには高価です。(シェルパ購入は見切り発車でしたけど・・・。)

そこで、今回GPSの実用性とシェルパへの搭載性を確認するため、 『れんてん』からGPSをレンタルしました。
お借りしたのは、 GARMIN eTrex Legend アジア・パシフィック版 (¥34,800)
「れんてん」では、往復送料の負担のみで試用させてくれます。私の場合、\840(千葉県/片道)でした。(申し込み前に、「れんてん」の住所が不明なためどこから送られてくるのか、送料がいくらかかるのか少し不安でした。住所は、大阪市西淀川区でした。)

ただ、販売店の好意により運営されているので機種は限られていますが、気になる機種があれば実際に購入する前に試せますので大変ありがたいです。レンタル期間最長の3週間でお願いしました。
[付属品・オプション]
付属品は、英文マニュアル、英文クイックレファレンス、日本語マニュアル、PC接続ケーブル (シリアル)、ストラップ(長)。
オプションで、ハンドルバー・マウントを頼みました。
[取り付け1]
シェルパのハンドルに取り付けてみました。
ハンドルバー・マウントはプラスチックで出来ています。厚めのゴムと薄いゴムが付属しています。厚めのゴムをハンドルに巻きつけ太さを調整してネジ止めします。ぐらつく事も無く、ちょうどよい感じです。
[取り付け2]
GPS 1 GPS本体の裏側電池蓋をハンドルバー・マウント付属のものに交換します。これでワンタッチ脱着が可能になります。
ただ、取り付け部分がかなり貧弱で、オフロードで誤って外れてしまいそうです。落下を防ぐためにGPSのストラップをミラーに巻きつけました。
・GPS本体が小さいのでバイクの操作には全く支障がありません。
・生活防水加工がされているようなので小雨ぐらいなら平気かなと思いますが、やっぱり雨降ったらタンクバックにしまうつもりです。
・液晶はモノクロ4階調で、見やすいほうです。ドットも決して荒いほうではないと思いますが、晴天時の直射日光下では見えにくくなります。視野角も決して狭くなく、シッティング状態なら不満は無いでしょう。もっともスタンディングしながらGPSを見ようとは思いませんが。

関係ありませんが、ハンドルポストのネジ隠しのキャップが一個なくなりました。
[操作1]
GPS 3 メニューなどはPDA風に作られていて、項目名が日本語であればマニュアルはいらない位です。

目的地登録(座標入力)
1.項目"Location"にカーソルを移動し、直接座標を入力します。
2.カーソルを移動すると、数字の鍵盤が表示され、スティックで選択決定して入力していきます。
3.座標を入力後、[Goto]ボタンでナビゲーション開始です。[Map]ボタンでその座標のある地図が表示されます。[OK]ボタンは、登録するだけです。このとき、図の旗に好きなマークと言葉(アルファベット)が入力可能です。
[操作2]
GPS 4 この機種には、地図が標準搭載されていますが、大変大雑把です。かろうじて16号などの大きめな国道は表示されますが、県道は表示しません。縮尺も2km以下では、現在地を相対的に知る手がかりとなる道の表示もほとんど表示されません。表面に地図スクロール用スティックがついていますが、スクロールしても地図情報が貧弱なため、あまり意味がありません。
ただ、マップ上に目的地までの進行方向(直線)と移動軌跡が表示されます。
移動軌跡は、使えるかもしれません。山中で道に迷ったとき、元に戻るときトレースすれば難なく戻れると思います。この時には地図が必要になるでしょう。
[操作3]
GPS 5 この機種では、この画面が一番使えるかな。目的地の方角が矢印で表示され、その距離(直線距離)と 現在の移動速度と到着予定時刻が表示されます。距離は目的地に近づくとkm単位からm単位になり 1mまでナビゲーションします。
どの画面も応答速度は結構速くて頻繁に更新されます。見ていて楽しいです。
[テスト]
GPS 6 実際に設定した座標(緯度経度)にGPSの指示だけで到達できるかミニツーリングしてみました。 現在地点(自宅)の座標から北緯で○○分だけずれた所を目的地として設定しました。 (それがどこだかは行ってからのお楽しみです。)

[テスト]
GPS 7 一応ツーリングマップルを持っていきましたが、全く見ないで近くまでたどり着けました。 途中からは白地図モードで距離と方角を確認しながら進みました。
どうやら設定した座標は、川の中だったようです。最大80mまで接近しましたが、その地点には 到達できませんでした。(この川は白地図上には表示されていません)
[感想]
=いいところ=
○貧弱ではあるが、地図が搭載されているため現在地の把握が簡単である。
大きな国道、市の名前ぐらいは表示する。ツーリングマップルとペアで携帯すれば実用上問題ないであろう。
上位機種の日本語版は20万分の1地図を搭載している。価格は2倍になるがこちらならより正確な情報が得られるだろう。
○更新頻度が頻繁にあり、リアルタイムに表示される。
信号でちょっと進行方向と違った向きにするとすぐに反応してしまう。
○さすがに屋外に設置のため、GPSの受信は良好です。
絶えず、6、7個の衛星を補足している。
○トリップコンピュータは、結構正確です。
オドメータはシェルパのものとほぼ同じ値でした。 スピードメータはタイムラグがありますが、シェルパのものと比べてマイナス時速3kmでした。 (メータ読みで時速40kmの時37km、50kmのとき47kmを表示。) これぐらいは誤差の範囲でしょう。
○英語表示ですが慣れれば平気です。ただ、日本語マニュアルで予習が必要です。
○操作メニューが体系だっているためわかりやすい。
○シェルパはハンドルトップの振動がとても少ないため、走行中GPSの表示の読み取りが問題なく出来ます。太陽光の下でも視認性に問題はありません。
○グローブ(夏物)していても操作できます。
○電池は入手しやすい、単三2本。約6時間でバッテリランプが半分になりました。
○ハンドルバー・マウント利用ですっきり装着できます。
○本体が青い。


=いまいちなところ=
△主電源ボタンをちょっと触っただけで電源が落ちてしまう。
△立ち上げがちょっと遅い。
△ハンドルバー・マウントの剛性。


(2002/09/18-4,326km-27.5km/L)

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