通勤用に購入したバイク、SUZUKI バーグマン200 で、北海道ロングツーリングに挑戦しました。
期間は2週間程度、予算は15万円、往復フェリー、キャンプは無し、とほ宿メインという設定でプランニング。
9年ぶりの北海道なので、ガイドブックを数冊準備し予習。寒さ対策として冬季通勤ウエアを持参しました。
バーグマンの準備は、スリップサインが心配のリヤタイヤ交換と、直前まで気が付かなかったフロントブレーキパッドの交換。
それとオイル交換を行い、各所ネジナット類の増し締め、エアクリーナー吸入口の砂除けテープ張り、
それから強化フレーム入りハンドルカバーの装着を行いました。
2015年9月22日(火) 大洗港→苫小牧港
シルバーウイーク中日の北海道行きフェリーをインターネットで予約。
三井商船フェリー(大洗→苫小牧)人+バイクで、23,040円。
本日出航分から料金設定が安くなり、2千円程度お得に。
インターネット予約での割引は5%、電話予約は割引なしだが、往復予約で10%引きとなる。
それぞれの結果金額は同じだが、先の船舶火災で4船体制がくずれ、夕方便が毎日出航できなくなっています。
そのためか、帰りの便がインターネット予約できません。
北海道でインターネット予約が出来る可能性が低いため(スマホは不可だった)、電話予約で往復割引を適用してもらいました。
・往路―\23,040(インターネット予約) +\610(ネット予約切り替え差額)
・復路―\21,960(電話予約 往復割引10%適用)
・船内食事(バイキング夜朝2食分)\2,400
船室は2段ベットスタイルのカジュアルを選択。カーテンでプライバシーはある程度確保できます。
往復共にサンフラワーふらのでした。喫煙場所は船内に4か所あり。ゲームセンターにイスと灰皿があって、
座って吸えるのはココだけ。他のタバコ部屋は船窓付とTV付の2部屋と甲板出入り口に灰皿がありました。
2015年9月23日(水) 苫小牧港→支笏湖
北海道の今ごろの日没は17時20分くらい。暗い夜道を走行したくないので初日の宿は、支笏湖湖畔にある
とほ宿、「ラップランド」にしました。
苫小牧から支笏湖まで23km。フェリー下船が、15時ちょうどくらなので、近すぎなので、
支笏湖の奥側にある丸駒温泉(1,000円)に立ち寄りました。
【丸駒温泉】
立派なホテルの温泉。内風呂に露天風呂が2か所あり。この露天風呂のひとつが、日本秘湯の会認定の露天風呂で、支笏湖湖面と
接していて風呂の水面の高さがほぼ同じで、湖の水が入ってくる。岩で囲まれ視界は悪いが趣有。もうひとつの露天風呂は、
湖への視界を遮るものは無く開放的。そのため、支笏湖でカヌーをする人から丸見え。
・入浴料 \1,000 フェリーの半券で割引あり
●夕日の支笏湖
●とほ宿「ラップランド」外観
とほ宿は、相部屋ありの民宿です。9年前の北海道ツーリングで好印象だったので、今回はとほ宿メインでプランを組みました。
シルバーウイーク真っ最中のこともあり、事前に電話予約して行きました。
予約の時、「混んでいるようなら個室で」と、オーダーしていました。
しかし、宿泊者は私とお爺さんの二人だけ。
料金はどうなるんだろうと思っていたら、しっかり個室料金を徴収されました。
しかも目の前にライダーハウス樽前荘があります。あちらの方が新しくて、しかもテント張りのガレージがあります。
こちらは湖の駐車場に青空駐車です。嫌な予感は的中して、朝露でバイクはぐっしょりでした。
室内はきれいでしたけど…。
・1泊2食付 \6,100(個室・缶ビール込々)
2015年9月24日(木) 支笏湖→昭和新山→洞爺湖→羊蹄山→ニセコ
●駐車場(\200)からの昭和新山の眺め
目前に迫力ある噴煙を上げる昭和新山が見られます。
駐車場内一帯は、ずらりと並んだお土産屋さんとクマ牧場となんかありました。
北海道ツーリングの度に、少し大きめの木彫りのクマを自分の土産に買うのが恒例になっているので、
付近の店を物色してみましたが、どこもどれもイイ値段で、1万円以上します。道東の阿寒より高値でした。
5千円くらいの少し安いものは、なんかデフォルメされていてカッコよくないのです。
買わずに退散。
少し離れたところに、トウモロコシ売りがあって、チラ見したら声をかけてきました。
そしたらいきなり生のトウモロコシを食ってみろと渡され試しに口にしたら、びっくりするぐらいものすごく甘いトウモロコシでした。
もちろん無料です。焼けば4百円。買わずに退散。
あとで考えたら、生食で大丈夫か心配になりました。
●とほ宿 ニセコ旅物語(1泊2食付 \5,600(個室)) WiFiあり
ニセコの道の駅からパノラマラインを上がっていく道沿いにある宿です。
宿裏手に別荘地を造成中とかでダンプの往来が激しいですが、いいロケーションです。
この時期にもヘルパーさんが1人いらして繁盛している様子です。
まったく無知ですが、「もののふ」だと割引があるそうです。
常連さんも何人かいて、魅力ある楽しい宿でした。
とほ宿に泊まって気が付いたことがあります。
お客と宿主さんが話していて深い話になると、私などの新参者はちんぷんかんぷんです。
すると、すかさず宿主さんがわかりやすく解説してくれて、話に置いてけぼりにならないように配慮してくれます。
これは、どのとほ宿でも経験しました。なにかマニュアルでもあるのでしょうか?
2015年9月25日(金) ニセコ→神威岬→積丹岬→小樽

朝6時30分。ニセコ旅物語宿主さんを先頭にニセコパノラマラインを雲海を見にミニツーリングに行きました。
残念ながら雲海は見られませんでしたが、朝一番のニセコの眺望は良かったです。
北海道のアスファルトは、東京の物に比べて軟弱です。これは寒暖の差が50度を超えるため硬いと割れてしまうためだそうです。
スタンド傾斜角のきついバーグマンに大荷物を積んだ場合、最悪置きゴケとなるかもしれません。
しかもサイドブレーキが付いていないので、下り坂では気を使います。
●神威岬(積丹半島)
昔、義経伝説のため女人禁制の地だったが、今は完全フリー。
アップダウンが激しい山道を片道40分歩く。
気温や風により服装に注意が必要。
私が行ったときは、小春日和に無風で大汗かきました。
神威岬到達。
海の色が感動を覚える綺麗な蒼。
駐車場から一切禁煙。
●積丹岬
駐車場からトンネルくぐってすぐそば。
積丹岬出口すぐにあるドライブインで、北海道らしい食事と思って三色丼(イクラ・カニ・羅臼生ウニ)を注文。\2850也。少し後悔。
神威岬到達証明書(\150)購入。
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●ヴィラマウンティング(小樽市)(2泊3食付\11,800) WiFiあり
小樽市天狗山ロープウエイ入口近くにある、とほ宿兼業YH。
楽天トラベルで予約可能。夕食1回\2,100と高いが印象に残らない。
小樽市観光のため連泊。個室。TV、冷蔵庫、ドライヤー、浴衣、歯ブラシ付。
到着した夜は、小樽市内を徘徊。夜間の運河は情緒風情が感じられた。
運河観光船は、TDLジャングルクルーズの様なノリノリ感満載。一人旅にはちょっとね。
寿司屋横町で適当に夕食。2千円で楽しめました。
宿から小樽駅前までタクシーで1,000円。迎車料金なし。200円チップ。
小樽の街は結構広いです。観光地図はやはり距離がデフォルメされていて結構歩きました。
2015年9月26日(土) 小樽(連泊:市内観光)
●観光船から見たオタモイ海岸の眺め
小樽連泊で、終日観光。
天狗山ロープウエイからバスで市内に移動。1時間に3本、220円。20分。
風光明媚なオタモイ航路の出航まで1時間待ちだったので、迷っていると窓口係のお姉さんが、
ニシン御殿のある祝津経由オタモイコースを提案してきました。
祝津行きは、10分待ちでしたので即決で乗船しました。
・小樽港→祝津港 \700
・祝津港→オタモイ→祝津港→小樽港 \1,850(100円割引)
●祝津港 ニシン御殿内観
祝津港から徒歩15分の高台にあるニシン御殿。
泊村からの移設だそうです。
民族文化保存館の様相。
様々な漁具、道具が陳列され、また、富豪ぶりがうかがえます。
また、NHKドラマ"まっさん"のロケでも使われたようです。
・入館料 300円
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●天狗山からの小樽の眺め
どんより曇り空。
展望レストランドリンク券つきロープウエイで一応山頂まで。
ドリンクセット大人往復\1,300
山頂には「リス園」「天狗神社」「ボブスレー」があります。
リス園は、100円でエサのひまわりの種が売っていて、
子供にはウケていました。
ボブスレーは、スピード感もあって気持ち良かったです。
(1周 \310)
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2015年9月27日(日) 小樽→サロベツ原野
小樽からサロベツ原野まで300km一気走りです。
途中小雨があったものの、順調に。
午後には雨も上がり、遠く利尻富士が見えます。
この辺りの平均速度は、70km/hを優に超えています。
安全運転週間であり、途中で何度も覆面に捕まっていたのを見ていたので、
素直に道を譲りました。
北海道の郊外であっても制限速度は50km/h、市街地なら40km/h、
60km/hで走っていると渋滞しますし、ガンガン抜かされます。
軽トラが90km/hで追い抜いて行きます。
しかし、サロベツ原野の真ん中でも覆面に捕まります。
●今夜はスーパームーン
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日没前に今夜の宿まで到着できました。
●とほ宿「あしたの城」
オロロンラインから少し入った小道の先に立派な外観の宿。
広大な敷地いっぱいに芝生がきれいに整地されています。
本当に野中の一軒家です。付近には原野以外何もありません。
・1泊2食付 \6,500(個室)
またしても私の「混んでいるようなら個室で」の言質によって、個室料金を徴収されました。
宿泊者2名。「個室で」という客のワードによって状況に関わらず個室料金になる様子。
まあ、いいんですが、なんとも言えない気分です。
夕食(18:00)は、オリジナルメニューの「牛乳鍋」。美味しかったけど、それだけ。
夜分にハラ減りました。
2015年9月28日(月) サロベツ原野→ノシャップ岬→宗谷岬→クッチャロ湖
天気予報では曇りでしたが、朝から大雨。稚内のノシャップ岬では、豪雨+大風。
シルバーウイークも終わって、ますます閑散になると期待していましたが天候に恵まれません。
●宗谷岬
昼過ぎにやっと青空に。
お土産の木彫りのクマを探しつつ、最北端到達証明書(\100)を購入。
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●白い道(宗谷丘陵:フットパス ショートコース)
宗谷岬駐車場奥の細道から宗谷丘陵に上がり、小さな緑のフットパスの看板を頼りに進むと、白い道があります。
ロングとショートのコースがありますが、ロングはピストンなので、ショートを通過しました。
砂利の代わりにホタテの貝殻を敷き詰めた道です。
車1台がやっとの道幅ですが、一方通行ではありません。雨上がりですが、貝殻のおかげでダートにならずスリップはありません。
やはり北海道には青空が似合います。
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↑宗谷丘陵フットパス(白い道)から稚内方向の海
←白い道途中の退避地からの眺め
すれ違い退避地帯は、単純に広大な牧草地でした。途中数か所ありますが、バックで戻るのは難儀でしょうね。
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●夕日のクッチャロ湖
静かな湖畔の森の中にキャンプ場が隣接。
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●浜頓ホテル(1泊2食 温泉付 \8200) WiFiあり
この時期、予約が無いととほ宿は臨時休業となるようです。
クッチャロ湖近くのとほ宿に電話したら臨時休業との事。急いで検索して浜頓ホテルに泊まりました。
とほ宿に比べて少し高いですが、食べきれないくらいの夕食でした。
鍋、刺身、肉、茶わん蒸し、などなど全部で7皿。地場のものを多く取り入れた豪勢な夕食でした。
前夜とは大違いな食事に満足度は高かったです。
食事時間も余裕があって、好きな時間に食べられます。とほ宿は、食事時間決め打ちですから。
ただ、バイク置き場がありません。歩道に路駐です。
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2015年9月29日(火) クッチャロ湖→旭川→美瑛
美瑛まで260km一気走り。天気も回復してコンデションは上々です。
スマホナビの指示は、『75km先 左折』。
それまで道なり直進。東京では考えられない道路事情です。
スマホをカーナビ代わりにして北海道を旅する場合、懸念事項として「電波が届かない場合どうなるのか」ということがありました。
実際は、届かないエリアでも利用に問題はありませんでした。至ってスムーズにナビゲートしてくれました。
電池の減りも想定通りで、朝100%、ナビ+音楽プレーヤー(Bluetooth電波発信)で、常時充電しつつ1日余裕でもちます。
ただし、私が施工した常時充電用ケーブル(汎用品)は、水分に弱いらしく、コネクター部が雨にぬれると認識されなくなります。
(通常通勤のときも埋め殺していますので、劣化が早いのかもしれません。)
そのため、充電されていない事に気づかず電池切れを起こしそうになりました。
きちんと水分を拭き取れば復旧します。
また、電波の届かないエリアでは、サーバーの力が必要なのでしょう、検索やルーティングが出来ませんでした。

●名寄美深道路
R40南下中にあった高速道です。通行料金無料と看板に有ったので、試しに使ってみました。
道幅は広い物の、片側一車線。制限速度80km。美深から名寄までの20km程度でした。
しかし、空いている高速ですから、後ろから100キロオーバーで煽られました。
1車線だから避けられません。
煽られても調子に乗らず、路側帯でやり過ごしました。
北海道の高速道路は、何か所か無料区間があるそうです。
走行中に、ナビ中のスマホから撮影してみました。
まあまあ、上手く撮れました。
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●旭山動物園(旭川市)
北海道の空は広く、遠くからでも雨雲の様子が良く見えます。
一気走りのつもりが、雨が降りそうな雲行きなので、雨宿りのため寄り道。
動物の「行動展示」で息を吹き返した人気の動物園。大人\820 (坂道にバイク専用無料駐車場あり)
多くの動物たちは、元気よく動き回っていて観客を楽しませてくれる。
他の動物園だと暇そうにゴロゴロしている光景が普通に思うが、ここ旭山動物園の動物たちはなぜかジッとしていない。
カバ、クマ、キリン、ヒョウなどが多角的に観察で来て、大人でも楽しめます。ヒグマが大迫力で素敵でした。
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●とほ宿「遊岳荘」(1泊2食付 \6100)
自分から「個室で」というと客が他にいなくても個室料金になる事から、言わずに電話予約したところ、相部屋になってしまいました。
ウーン、とほ宿は難しい。
客は4人。ひとりはビジネスで、他の2人はリッターバイクでツーリング中でした。
どちらも自分より年上のライダーたちでしたが、2人とも大型バイクで難儀していました。
私がバーグマンで何気に駐車した、砂利+わずかな傾斜地にある駐車場に四苦八苦してました。
足が満足に届かずバックが出来ない、砂利ならなおさらということらしいです。
終いには明朝出すの手伝って欲しいと言われました。
聞くと、「バックは出来ない。Uターンはしない。気になるモノを目にしても止まらない。」ということらしいです。
奥の小屋にバイク1台格納可能です。
ここも夕食が18時で、大皿に盛りつけて取り分ける方式です。遠慮していると無くなります。
夜中お腹がすきましたが、ライダー3人で酒飲んでピーナツで空腹を紛らわせました。
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2015年9月30日(水) 美瑛→南富良野
どうも今回のツーリングは天気に恵まれません。くもり、雨の確立が高めに推移し、北海道らしい大きな青空がなかなか見られません。
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●青い池
美瑛から十勝岳温泉に向かう途中にある造成湖、それがナントカ成分できれいな青い水になっているということで、青が好きなので行ってみました。
しかし、曇天の下、不思議な色でしたが、きれいではありませんでしたね。
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●青い川
青い池と同じ成分によって川が青くなっているということでしたが、全く青くありませんでしたね。残念。
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●十勝岳温泉
北海道はもう冬です。山の上の方は冠雪がありました。積雪4cmぐらいでしょうか。
強めの雨と風と積雪、気温7度。急こう配の坂道。
バイクにとってあまりいい条件ではありません。
全線舗装済ですが、凍結を心配しました。
当初、十勝岳温泉につかってノンビリ行こうと思っていましたが、早々に退散。
バーグマンは、登り坂は難なく上れますが、長い下り坂は得意ではありません。
エンジンブレーキが利きません。どんどん加速していきます。
ハンドブレーキで制動する訳ですが、ABSがついていないので路面凍結の心配がある場合は、コーナーごとにヒヤヒヤします。
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一応来た証拠にと思って自撮りしましたが、まったく冴えない顔です。
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●四季彩の丘(美瑛)
慎重に下山して、美瑛に戻りました。
雨はやみ、薄曇りになり、一息つけました。
花の季節は終わりで、丘の一部分だけ整っていました。
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今夜の宿につづく一本道。
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●とほ宿「こもれび」(南富良野)
1泊2食+個室+缶ビール(350ml)で、\7,400
予約時には「個室で」のワードは言わずに到着。到着後、個室を希望。
お客は4人でした。
若い宿主さんと将来を誓い合ったヘルパーさんが迎えてくれました。
おおきなウッドデッキのある宿で、ごはんは美味しくおかずも沢山ありました。
ずいぶん遠くから見渡せる広大な畑の中に、ポツンとある森に隠れるようにある宿です。
ナビ頼みに進むと、住所の場所は畑でした。
焦りました。見渡してもそれらしい建物も看板もありません。
引き返して慎重に進むと、脇道の草むらの中に看板が埋もれる様にありました。
バイクは、屋根付き農機具置き場に止められます。
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2015年10月1日(木) 南富良野→十勝→南十勝
朝は快晴でしたが、天気がますます悪くなる予報を聞いて、予定を変更。
相部屋の可能性がなく、TV、自販、温泉付きで広い部屋、3食食べられる宿で思いを巡らせ、晩成温泉に電話。
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ナビは、最短ルートを通ろうとします。道幅はかなりありますが、裏道です。
かなりマニアックな道ですが、信用してみました。
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●十勝千年の森
入場料1,000円。広大な十勝平野の端っこに庭として整備されたエリアです。
移動は徒歩ですが、お金に余裕があれば「セグウェイ」があります。
入口に10分千円でセグウェイ体験が出来ます。
さらに園内を駆け巡るコースが、一気に8,800円となり、ちょっとできませんでした。
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●中国人のお金持ちたちが気持ち良さげに体験してました。
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●幸福駅跡地 その昔、愛国から幸福行きの鉄道切符で有名になった駅跡地。
今では駐車場になり、土産屋がポツンとある。当時の切符の精巧な模造切符を堂々と販売中。
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●花畑牧場 生キャラメルで有名になった牧場。観光牧場です。同園内に北野武さんの絵画博物館あり。入場無料。
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花畑牧場内にあるレストランでスイーツで時間つぶし。
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●晩成温泉(南十勝) WiFiあり
天気は終日快晴でしたが、今夜から台風並みに荒れるという予報によって、晩成温泉(晩成の宿)を朝のうちに予約しました。
南富良野からはすぐの距離なので、ゆっくり観光して日没前に余裕で到着。
1泊3,000円、夕食1,000円、朝食300円。激安。
大樹町町営のコンクリの立派な建物です。
朝日が見えるオーシャンビューのヨード温泉、オーシャンビューの個室10畳のシングルユース、3食食べられる食堂、コーヒー飲み放題、
売店、自販機、洗濯機付がなんと4千3百円!
ただ、バイク駐車場がありません。
しかも強風なので、ムリを言ってバーベキューハウス内に駐車させてもらいました。
結果、正解。夜半から爆弾低気圧で猛烈な強風と豪雨が始まりました。
夕食は、とんかつ定食。地場のホエー豚でした。味、ボリュームともにとても良かったです。
ご飯も美味しかった。
北海道のご飯(「ゆめぴりか」が多い)は、抜群に美味しい。
今回の旅で3kg太りました。
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2015年10月2日(金) 南十勝(晩成温泉連泊)
夜明けと同時に雨は上がりましたが、猛烈な強風は治まりません。
襟裳に抜ける黄金道路は封鎖されたまま。朝の天気予報では、不要な外出は控えろと言っています。
ツーリングが不要な外出にあたるかどうか悩みましたが、不要と言えない事も無いなと得心して、連泊することにしました。
ただ、快晴なんですけどね。
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朝から温泉三昧。でも、そんなに長くも入ってもいられないので、天気がいいので付近の散策に出かけてみました。
晩成温泉近くの原生花園(ホロカヤントー)に行ってみようと外に出ると、
海は猛烈な時化、風にあおられた砂粒が顔に当たるとイタイので、浜には近寄れず。
食事は全て温泉の食堂で食べます。
朝は、普通の日本食。
お昼は、大樹町考案の「大樹チーズサーモン丼」(\980)を食べました。
2日目の夜は、お刺身定食でした。
食事の内容は、質・量ともかなりいい方だと思います。
●晩成の宿
実はこの宿は、9年前に1度泊まったことがある宿です。
当時もかなり安く、清潔で便利な宿でしたので、今回の予定変更時にまっさきに思い出した場所です。
個人的には、かなりオススメで、安いだけでなく、襟裳岬に向かう前日に泊まるとベストなロケーションだと思っています。
つぶれると将来困るかもしれませんので、ここで宣伝します。
【大樹町 晩成の宿】
・建物はしっかりした鉄筋2階建てで研修所の様相です。
・全室TV付和室でオーシャンビュー。
・素泊まり\3,000 2食付\4,300 朝食のみ\3,300 です。
・ドライヤーあり、コーヒー無料。
・マッサージチェアー無料。漫画蔵書多数。
・自販機あり。サンダル、浴衣完備。
・洗濯機は無料。乾燥機は有料。
・部屋で喫煙可。
・WiFiあり。
【大樹町 晩成温泉】
・宿の目の前が晩成温泉です。宿泊者は、何回でも入浴可能。立ち寄り湯は1回500円。
・タオル・バスタオル無料貸し出し。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備
・温泉成分は、国内有数の濃度のヨード泉で黒色。ちょうどイソジンの色です。
・サウナあり、露天風呂無し。
・休憩所、食堂、売店あり。
とにかく地元の人もあまり来ない、穴場中の穴場だと思います。
つぶれない程度に繁盛して欲しいです。
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2015年10月3日(土) 南十勝→襟裳岬→苫小牧
本日で最終日。昨日の段階で、フェリーの予約を変更しました。
船舶火災の影響で夕方便は1日おき出航なので、深夜便で帰ることにしました。
22時苫小牧西港集合です。出航は、0時10分です。最終日の行動時間は十分にあります。
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風はだいぶ治まりましたが、北海道一番の強風エリアですので、それなりに覚悟して行きました。
軽い車体と大型スクリーン搭載のバーグマンでは、風に翻弄されるだろうと推測していました。
黄金道路は、ちょっとした風で越波し、道路側を濡らすことが多いと思っていました。
しかし、ナント、ほとんどトンネルになっていました。越波しそうなところは全てトンネル。
景色も何もあったもじゃありません。あっという間に難なく着いちゃいましたよ。
あーあ、やっちゃいましたね。冒険がまた一つ日本から無くなりました。
海水かぶる覚悟で、カッパまで着ていたのに…。
これらのトンネルのおかげで、風に煽られる事も無く、海水をかぶる事も無く、あっけなく到着です。
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●襟裳岬
日高山脈から吹く抜ける風が集中していることから、年中強風(JR京葉線なら確実に止まるくらいの強風)。
岬の駐車場は整備されているが、バイクを押し倒すパワーのある風が縦横無尽に吹いています。
前回の訪問で、岬突端まで強風で進めなかったため、悲願のリピートでした。
襟裳岬到達。
到達証明書(100円)を求めにお土産屋に入ると、探していた木彫りのクマがありました。
しかも、安い。店主と世間話をしながら当該クマがなぜ安いのか探りを入れると、
「木の材が違う事と、彫り師の知名度の違い。」「かといって、割れやすい材ではない。」ということで、
購入しました。何も言わないのに150円おまけしてくれて2千円ちょうどでした。激安です。
今まで購入したクマより大きい。ツヤもいい。なにしろカッコいいじゃないか。
しかも、敷板までくれました。おお!なんてラッキー。連泊した甲斐が十二分ありました。嬉しい。

●お得なクマを購入した土産屋は向かって右側の茶色いお店
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まあ、これもデフォルメのひとつなんでしょう。
クマが枝刺しの鮭を咥えるなんて実際ありませんから…。
神威岬の到達証明書が自分的には一番価値があるかな。
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茶色い土産屋の主人から日高の見どころを色々教えてもらいましたが、結局スルーして苫小牧に向かいました。
途中、平取りの「義経ゆかりの地」や「アイヌ文化博物館(\400)」を見学して、時間調整後、苫小牧西港手前30kmにある
「道の駅むかわ四季の館」で大休止。
「道の駅むかわ四季の館」には、520円で温泉、プール、マシンジムが楽しめます。
温泉は、タオル1本あれば済みますが、プールは、水着とキャップが、ジムは運動着と運動靴が必要になっています。
どれも安くレンタルできますので、私は水着セット(\260)をレンタルして、300m位泳いでから温泉でゆっくりと今回のツーリングを回想しました。

おしまい。
【データ】
期 間 | 2015年9月22日(火)〜10月4日(日) |
日 数 | 13日
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走行距離 | 2,106km
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ガソリン | 54.5L
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平均燃費 | 38.6km/L (満タン法)
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費用合計 | 16万3千円
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【まとめ】
■ とほ宿 ■
相部屋ありの民宿。最初から相部屋で構わなければ一番お手頃でルート上要所要所に点在するので一番都合が良い。
しかし、個室を望む場合、宿主との駆け引きがある。お客側が「個室で」と言うと、他に宿泊客がいなくても個室料金になる。
プラス千円程度の額だが、釈然としない。もっとも繁忙期を過ぎた時期なので気持ちは分かるが…。
また、宿自体が宿主の自宅なわけだから、館内全面禁煙は当たり前。さらに、ドアの開閉からトイレの音、階段の上り下りなど音漏れは
一般住宅より音が響く材で建築されている場合が多い。
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■ スマホナビ ■
もはや無くてはならないアイテムだと思う。バーグマンの場合、装着する場所が限られているが、あった方が格段良い。
スマホの電波が届かない山間部では、検索は不可だったが、ナビゲートには支障がなかった。地図もきちんと動作した。
ヤフーが提供している「Y!ナビ」を今回のツーリングで利用し続けた。
音楽を聴きながらナビをしていると、ナビの指示音声が音楽に割り込んでくる(ミュートされる)ので、道間違いしにくい。
ただし、常時充電が必要。
私が利用しているiPhone5sは、防水機能が無いため雨降り中は、ジップロックのビニール袋をかぶせ輪ゴム止めして使用した。
ビニール袋をかぶせていても、スマホ操作は、素手でもスマホ対応グローブでも可能だった。
大型スクリーンのおかげもあるが浸水するような事は無かったが、充電コネクタが濡れると認識しないケースが2,3回あった。
この場合、きちんと水分を取り除けば復旧するので問題ではない。
宿泊するようなエリアでは、AU電波は全く問題なかった。電話、SNS、ナビ検索、どれも4Gないし3Gで通信できた。
また、気が利く宿はWiFiを設置している。
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■ ごみ袋 ■
北海道にごみ箱は無いと思っていた方が良い。動物対策だと思うが、観光地やコンビニにも外にごみ箱は置いていない。
何気にごみは増えてくる。そんな時のために、地味目の携帯買い物袋を百均で準備しておくと
荷物にくくりつけておいても目立たないですむ。
コンビニの白袋だと変に目立ち写真撮影の邪魔になる。
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■ 音楽 ■
安全性への考慮は各人に任せるが、ツーリングアイテムとして、あった方がひとり旅を楽しめる。
ブルートゥース接続で、スマホと連係して使っている。特に問題は無い。
ただ、電波発信はスマホの電池を大きく消費する。
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■ フェリー ■
船舶火災で3隻になってしまった三井商船大洗―苫小牧間は、夕方便が1日おきの出航になってしまった。
帰りたい日に夕方便が無い事もある。深夜便は毎日あるが、日程は余裕をもって対応したい。
とくに北海道の道路は、天候によって不通になることがある。その場合にルート設定がタイトだと無理をすることになって危険だと思う。
また、フェリーでバイクを運ぶ時、船体ときっちり固定する必要がある。この時、フルカバーされたスクーターはロープをかける場所が少ない。
バーグマンの場合、ロックしたハンドルの左側と、パッセンジャーグリップ左右にロープしていた。タオルで養生していたが、
どこもプラスチック。あとで確認してみると、左側パッセンジャーグリップにしっかり擦れた跡(思い出キズ)がついていた。
ロープは幅広のタイダウンベルトで、大き目の金具付のため、固定するためには隙間に余裕が必要に見えた。
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■ お土産 ■
今回のツーリングのお土産は、ジャガイモと決め打ちしていたのでいろいろ見比べた。
ちょうど、9月末から新じゃがの収穫が始まり、市場に出てきたところ。
浅い知識だが、「インカのめざめ」が栗の様に甘いという。これは是非とも食べてみたいと探したが、全くなかった。
一般に市場にはまず出ないということをどこかで聞いた。
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■ ホクレン ZigZag(ジグザグ) ■
北海道のガソリンスタンド、ホクレンで給油合計50Lのレシートで1冊無料でもらえる、道内全域25万分の1地図がある。
初日の宿、ラップランドで同宿したご年配のドライバーYさんから2012年度版を頂きました。
マップルの2倍の大きさでドライブガイド付、1ページに広範囲な地図に様々な観光地、名所、旧跡が記されており、今回のツーリングで重宝した。
ただ、もらえる期間が夏休み前半だけということで、道外ツーリストには入手は困難。
ラップランドにも1冊おいてあったが、そちらは2008年度版で痛みが激しかったので、頂いたほぼ新品の2012年度版と交換してきた。
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■ 気温と服装 ■
東京と比べて気温は約10℃低い。この時期で、東京の3月程度の気温。最高18℃最低7℃。
特に今回は雨が多かったので、なおさら冷えた。ハンドルカバーとグリップヒーターの装備でかなり快適だった。
服装は、上が、速乾性インナー+ウールシャツ+フリース+3シーズン・バイクジャケット。
下が、ウール混タイツ+3シーズンバイクパンツ+厚手クールマックス靴下、でOKだった。
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■ スズキ・バーグマン200 ■
滑るように加速するバーグマンは、北海道を十分に楽しめた。19馬力で十分、全く問題ない。
容量の大きなシート下ラゲッジには、BL10や工具類などの重量があるものを格納した。
キジマのキャリアも十分頑丈で、大型BOXをそのままに、中に雨具、予備の靴、コッフェル、ストーブ、ランタン等の炊事道具一式を搭載したが、
破たんは一切無かった。
大型シートによって、運転姿勢が複数パターン取れることが疲労軽減に繋がっている。
パッセンジャーシートに大型バックを搭載してもなおかつ、自由度の高い運転姿勢が取れることは非常にありがたい。
軽い車体は、扱いやすく、砂利道、泥道でも不安になることは少ない。
スクーターの特権の両足を出しながら両手でブレーキが可能。これはMT車ではできないので有利である。
しかし、軽い車体と大きなスクリーンによって、風には弱い。大きくふらつくことが多々あり。
タンクが膝位置にないので跨がないで乗車できる。当たり前だが、大荷物を背後に積むと意外と助かる。
平均燃費38km/Lで、航続距離は380km。道内にGSが少ないとはいえ、これだけ走れれば全く心配はない。
今回概ね「ホクレン」(JA系)のGSで給油したが、小さい集落でも営業していた。私は、大体走行240km、1日1回給油した。
バーグマンの燃費計は、誤差2km/L程度多目に表示される傾向があるが、気にする事はあまりない。
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【 宿 泊 】
9月23日 | ラップランド | 支笏湖 | とほ宿 |
9月24日 | ニセコ旅物語 | ニセコ | とほ宿 |
9月25日 | ヴィラマウンテン | 小樽天狗山 | とほ宿兼YH |
9月26日 | ヴィラマウンテン | 小樽天狗山 | とほ宿兼YH |
9月27日 | あしたの城 | サロベツ原野 | とほ宿 |
9月28日 | 浜頓ホテル | クッチャロ湖 | ビジネスホテル |
9月29日 | 遊岳荘 | 美瑛 | とほ宿 |
9月30日 | こもれび | 南富良野 | とほ宿 |
10月1日 | 晩成の宿 | 南十勝 | 研修所 |
10月2日 | 晩成の宿 | 南十勝 | 研修所 |
【 観 光 】
丸駒温泉 | 1000円 | 支笏湖 立ち寄り湯・温泉 |
昭和新山 | 200円 | 駐車場料金 |
神威岬 | 100円 | 環境保全寄付 |
海上観光船 | 2550円 | 小樽市内観光 |
ニシン御殿 | 300円 | 小樽市内観光 |
天狗山ロープウエイ | 1300円 | 小樽市内観光 |
(リス園)(エサ代) | 100円 | 小樽市内観光 |
(ボブスレー) | 310円 | 小樽市内観光 |
とまりん館 | 0円 | 泊村 原発PRセンター |
風W(ふわっと)とままえ | 500円 | 芦前 立ち寄り湯・温泉 |
旭山動物園 | 820円 | 旭川 |
十勝千年の森 | 1000円 | 十勝 |
花畑牧場 | 0円 | 南十勝 |
晩成温泉 | 0円 | 宿泊・温泉 |
アイヌ文化博物館 | 400円 | 平取 |
むかわ温泉四季の館 | 520円 | むかわ 立ち寄り湯・温泉 |

2015/10 かど。
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